放送当時、日本中を熱狂させたダブル主演のふたりは、2026年の現在もそれぞれ全く異なるステージでエンターテインメント界に巨大な足跡を残しています。
正統派ヒロインから一転、世間の非難を一身に浴びながらも愛に生きる教師・広瀬未知を体当たりで演じきった魔女の条件 松嶋菜々子は、その後『やまとなでしこ』『家政婦のミタ』など社会現象級のヒット作を次々と牽引。50代を迎えた現在も、気品と圧倒的な演技力を兼ね備えたトップ女優として、映画・大河ドラマ・大手企業CMの第一線に君臨し続けています。自立した大人の女性としての凛とした佇まいは、まさに『魔女の条件』で未知が見せた不屈の精神と地続きと言えます。
一方、当時17歳という若さで、憂いと無垢さを併せ持つ美少年・黒澤光役を熱演した魔女の条件 滝沢秀明。圧倒的なビジュアルと危うい透明感で日本中を虜にした彼は、タッキー&翼としての国民的人気、劇場の座長経験を経て、芸能界の表舞台から電撃引退。現在はエンターテインメント会社「株式会社TOBE」の代表取締役として、数々の人気アーティストをプロデュースしています。経営者・プロデューサーとして業界の構造改革を推し進める現在の姿にも、既存のルールに抗い続けた「黒澤光の反骨精神」がどこか宿っているように感じられます。
さらに、光を異常なまでの執着で縛り付けようとする母・鏡子役を怪演した黒木瞳、未知の元婚約者として嫉妬と憎悪に狂っていく北沢役の別所哲也など、実力派キャスト陣も現在に至るまで演劇・映画界の中核として活躍。脇を固めた名優たちの狂気迫る演技合戦があったからこそ、四半世紀を経ても作品の輝きは一切失われていません。