日常の風景を英語で描写しようとした際、単に「bridge」と口にするだけでは、それが人専用のものなのか、線路を跨ぐ立体交差なのかが相手に伝わりません。現地の交通標識や都市計画、観光案内では、その形状や機能に応じた固有の単語が定着しています。
例えば、道路の上を人が渡るための「歩道橋」を指す場合、アメリカ英語では pedestrian bridge や pedestrian overpass、イギリス英語では footbridge が一般的です。ショッピングモール同士を上空でつなぐ連絡通路のような構造物であれば、skywalk や skybridge と呼ばれるケースが目立ちます。
谷や海をワイヤーで吊り下げて渡す「吊り橋」は、工学用語としても日常語としても suspension bridge が定訳です。観光地にあるような人が歩くと揺れる木製の簡易な吊り橋であれば、rope bridge や swing bridge(※可動橋の一種を指す場合もあるため文脈に注意)と表現されることもあります。
一方、日本人が特に混同しやすいのが「高架橋」の英単語です。主に鉄道や道路が谷や平地、別の道路網の上を長く連続して跨ぐ構造物を viaduct と呼びます。古代ローマの水道橋(aqueduct)に語源を持つ重厚な響きがあり、ヨーロッパや歴史ある鉄道高架を語る際には欠かせない単語です。これに対し、単一の道路や線路を跨ぐ短い立体交差の高架道路であれば overpass(米)や flyover(英)が日常会話では自然に響きます。