ハンドサインを出す上で、動作の正確さと同じくらい決定的なのが「タイミング」です。道路交通法施行令では、合図を出すタイミングについて以下の明確な基準を設けています。
① 進路変更(車線変更・障害物の回避):変更する行為の「3秒前」
路上駐車の車両や道路工事を避けるために右へ膨らむ際、膨らむ瞬間に手を出しても後続車は減速や回避行動が間に合いません。必ず後方をチラリと目視確認した上で、3秒前に右手を出し、後続車に意思を伝えてから緩やかに進路を変えます。
② 交差点での右左折:交差点の「30メートル手前」
交差点に進入する30メートル手前から合図を開始します。ただし、自転車の走行速度(時速15〜20km程度)では、30メートル手前は約5〜7秒前に相当します。交差点直前で慌てて合図を出すのではなく、十分手前から周囲に意図を知らせることが追突事故を防ぐ鉄則です。
合図を出したまま曲がり続けると片手ハンドルで急な挙動に対応できなくなるため、「直前に合図を終え、両手でしっかりハンドルとブレーキを保持して曲がる」のが実際の安全走行における合理的な手順となります。