風太の残した偉大な功績は、社会現象となった立ち姿だけにとどまりません。国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで絶滅危惧種(Endangered)に指定されているシセンレッサーパンダの国内血統管理において、風太は日本屈指の「偉大なビッグパパ」としての役割を果たしました。
2004年に千葉市動物公園で出会った最愛の妻「チィチィ」(2015年に永眠)との相性は抜群で、ふたりの間には生涯で8頭の子ども(ユウタ、フウマ、メイメイ、クウタなど)が誕生しました。さらに子どもたちは全国各地の動物園へお婿さん・お嫁さんとして旅立ち、次世代の命を育みました。
風太の孫、ひ孫、玄孫(げんそん)を含めた家系図は、北は北海道の旭川市旭山動物園から南は鹿児島県の平川動物公園に至るまで、国内40頭以上、海外の施設を含めると50頭以上に達しています。現在、私たちが日本の動物園で目にするレッサーパンダの多くが、実は「風太の血」を受け継いでいるという事実は、動物ファンにとっても胸が熱くなる歴史的成果です。