東京ヴェルディがJ1の舞台で強固な組織力を発揮し続ける最大の要因、それは間違いなく最終ラインの中央に君臨する谷口栄斗の安定感にあります。ジュニア、ジュニアユース、ユースと緑の血を引く生え抜きでありながら、高校卒業時にトップ昇格を見送られ、大学サッカーの名門・国士舘大学へと進学。4年間の泥臭い鍛錬を経て再びヴェルディのエンブレムを胸に戦う姿は、クラブのアイデンティティそのものを体現しています。
城福浩監督の戦術において、谷口は単なるストッパーにとどまりません。最終ラインの統率、コンパクトな陣形を維持するためのハイラインコントロール、さらには攻撃の起点となる配球役まで、極めて重いタスクを一手に引き受けています。2026年シーズンを迎えた現在、ピッチ内外でチームを牽引するリーダーシップには円熟味が加わり、リーグ屈指のディフェンダーとしての地位を完全に確立しました。