日本で広く知られている『森のくまさん』は、1972年にNHKの歌番組『みんなのうた』でダークダックスの歌唱によって放送されたことを契機に、全国の幼稚園や小学校へ一気に普及しました。日本語訳詞を手がけたのは、当時NHKの嘱託職員や翻訳家として活躍していた馬場祥弘(ばば よしひろ)氏です。
まずは、日本音楽著作権協会(JASRAC)登録情報に基づく、親しみ深い日本語の歌詞構成をひらがな表記で振り返ります。
【森のくまさん 歌詞全文(ひらがな)】
1ばん:
あるひ もりのなか くまさんに であった
はなさく もりのみち くまさんに であった
2ばん:
くまさんの いうことにゃ おじょうさん おにげなさい
すたすたと はしるみち おにげなさい とびますとびます(※合いの手・輪唱)
3ばん:
ところが くまさんが あとから ついてくる
とことこ とことこと あとから ついてくる
4ばん:
おじょうさん おまちちなさい ちょっと おとしもの
しろい かいがらの ちいさな イヤリング
5ばん:
あら くまさん ありがとう おれいに うたいましょう
ラララ ラララララ ラララ ラララララ
この童謡は、リーダーが歌ったフレーズをグループが追いかけて歌う「エコーソング(輪唱形式)」の構造を持っています。音楽教育の現場でも導入しやすく、昭和から平成、令和へと半世紀以上にわたり歌い継がれるスタンダードナンバーとなりました。