ネット用語が風化する過程で最も痛烈な摩擦を生むのが、年上世代による「無理な若作り」や「文脈を欠いた濫用」です。近年SNSでしばしば嘲笑の対象となるのが、おじさん構文ワロタに代表されるハイブリッド型の文面です。
具体的には、「今日は美味しいパスタを食べたよ(^o^) 美味しすぎてワロタ!〇〇ちゃんも今度行こうネ❗」といったように、絵文字の多用や独特の語り口の中に唐突に放り込まれる「ワロタ」です。受け手側からすると、「若者のノリに合わせようとしているのか、単に20年前の感覚で止まっているのか判別がつかない」という居心地の悪さを生み出します。これがネット上でネットスラング痛いと評される最大の要因です。
歴代のネット文化を振り返れば、死語ネット用語一覧に名を連ねる言葉たち――例えば「香具師(ヤシ)」「漏れ」「逝ってよし」「希ガス」「激しく同意」など――も、かつてはネットのエリート層が日常的に愛用した最先端の語彙でした。それらが時間の経過とともに「痛い表現」「見るに耐えない過去の遺物」へと変貌したのと全く同じサイクルを、今まさに「ワロタ」も辿っています。文脈のアップデートを怠ると、悪意がなくとも相手に強い違和感や心理的距離を与えてしまいます。