シモ・ヘイヘが読者の間で特別視される最大の契機となったのが、コミックス単行本初期に公式Twitter(現X)で実施された「キャラクターデザイン先行公開投票」でした。釈迦や沖田総司といった名だたる英雄たちを抑え、見事1位を獲得。顔の左半分を覆う包帯、防寒具に身を包み、足元に忠実な猟犬を従えた寡黙なビジュアルがお披露目されると、国内外のファンから凄まじい歓声が上がりました。
史実におけるシモ・ヘイヘは、第二次世界大戦時のソ連・フィンランド間における「冬戦争」で活躍した伝説のスナイパーです。氷点下20度から40度という極寒の森林地帯で、スコープを使わずアイアンサイト(照準器)のみでわずか100日足らずの間に505名以上を狙撃したと記録されています。雪中に身を潜め、敵から「白い死神(ホワイト・デス)」と恐れられた戦歴は、常人をはるかに凌駕する集中力と環境適応力の証左にほかなりません。
漫画本編での本格的な試合描写はまだ描かれていませんが、控室や回想でのわずかな登場シーンが描かれるたびに読者のボルテックスは高まり続けています。顔の傷跡と包帯は、史実で爆弾の破片を受け顎を負傷しながらも生還したエピソードを反映しており、作中でも並外れたタフネスと不屈の精神力を秘めているのは明白です。