学内の構造を正確に把握しなければ、受験戦略は成り立たない。現在、電気通信大学の学士課程は「情報理工学域」の単一学域に集約され、その中に3つの「類」が配置されている。
頂点に君臨するのは、計算機科学や人工知能を主軸とする「I類(情報系)」だ。偏差値・共通テスト得点率ともに群を抜いており、全国の国公立理系の中でも屈指の激戦区となった。続く「II類(融合系)」はセキュリティや通信工学など、現代インフラの中枢を担う領域をカバーし、手堅い高得点勝負が展開される。一方の「III類(理工系)」は物理工学や化学生命を扱い、基礎科学の厚みを持つものの、入試難度という物差しで見ればわずかにI類・II類より入り口のハードルが落ち着く傾向にある。
とはいえ、油断は禁物だ。類ごとの偏差値ギャップは年々縮まっており、類を越えた志願者のスライド流入によって合格ラインが押し上げられる現象が定着している。