あさひ山展望公園が写真愛好家や若年層から絶賛される最大の要因は、飯能市街の緑豊かな借景と、大都市圏のアーバンビューがひとつのフレームに収まる特異なパノラマ感にあります。視界を遮る高層建造物が周囲に存在しないため、晴天時には視程数十キロメートルに及ぶ空間の抜け感を体感できます。
とりわけ晩秋から冬場(11月〜2月)にかけての空気の澄んだ時間帯、日没直後のトワイライトタイムは息を呑む情景が広がります。西の空には燃えるような夕焼けを背にした富士山の稜線が浮かび上がり、反対側の東側には飯能市街の街灯りを起点として、遠くさいたま新都心や新宿副都心、さらには東京タワーの明かりが瞬き始めます。現地で三脚を構えていた風景写真家は、その魅力を次のように証言しています。
「標高200メートル前後の里山レベルで、これほど視界が270度近く開け、かつ富士山と都心夜景の両方を無理なく構図に落とし込める場所は首都圏広しといえども稀有です。山頂の円形展望広場は遮蔽物がほぼゼロのため、広角レンズで切り取ったときのパノラマの迫力が別格なのです」
また、元旦の初日の出スポットとしても絶大な人気を誇ります。初日の出の時間は例年午前6時48分〜6時52分頃。東南東の地平線から昇る朝日が公園全体を黄金色に染め上げる光景は、SNSでのバズを生む決定打となっており、埼玉県内のみならず都内や神奈川方面からも多くの来訪者を引き寄せています。