柳楽優弥のプロポーションを語る上で欠かせないのが、作品ごとに極限まで肉体を改造するストイックなフィジカルトレーニングです。彼の身長に対する見え方は、演じるキャラクターに合わせた劇的な体重と筋肉量の変化によっても大きく左右されています。
世界的な大ヒットを記録したディズニープラスのサスペンスアクション『ガンニバル』において、柳楽優弥は狂気渦巻く供花村に赴任した警察官・阿川大悟を演じました。この作品で彼が見せたのは、暴力と狂気に立ち向かうための「極限まで鍛え上げられた分厚い戦闘用ボディ」です。関係者の証言や当時のインタビューによると、格闘アクションに説得力を持たせるため、徹底的なウエイトトレーニングとタンパク質中心の食事管理を敢行。体重は70kg超から70kg台中盤まで増量され、ワイシャツの上からでもはっきりとわかる大胸筋と太い腕周りを作り上げました。この時期の彼は、全身から放たれる質量感が凄まじく、174cmの枠組みを超えた「巨大な猛獣」のような威圧感を放っていました。
対照的なアプローチを見せたのが、ドラマ『ライオンの隠れ家』です。彼が演じた市役所職員・小森洸人は、平穏で変化のない日常を何よりも愛し、自閉スペクトラム症の弟のペースに合わせて生きる真面目で優しい青年でした。この役柄において、彼は『ガンニバル』で構築した威圧的な筋肉の張りを徹底的に落とし、体重を60kg台前半まで絞り込んだと言われています。衣装として身にまとう地味なジャケットやカーディガンがわずかに余るような、脱力感のある優しいシルエットを見事に体現しました。
このように、役柄の精神性に合わせて体重を10kg近く増減させ、骨格の纏う筋肉の厚みをミリ単位でコントロールするプロフェッショナリズムこそが、彼が作品ごとに全く異なるスタイルと体格の印象を放つ根本的な理由です。