言語教育学および第二言語習得論(SLA)の知見から見ると、不規則動詞の変化を頭の中の文法表から都度引っ張り出している状態は、ワーキングメモリを無駄に消費している段階と言えます。会話の流暢性を獲得するためには、文法知識を「宣言的知識」から、無意識に口から出る「手続き的知識」へと昇華させなければなりません。
英語学習において「成果を出せる学習者」と「いつまでも話せない学習者」の境界線は、単語のインプット手法に現れます。
【この学習法が向いている人(劇的に伸びるアプローチ)】
机上で単語帳を眺めるのではなく、声に出して耳からフィードバックを得る人です。「I thought about it.(それについて考えた)」「I thought of you.(あなたのことを思い出した)」といった2〜3語の短いチャンク(意味の塊)を口頭で100回連続でリピーティングし、唇と舌の筋肉に記憶させる学習者は、実際の会話でも詰まることなく自然にthoughtを使いこなせるようになります。
【見直しが必要な人(停滞しやすいアプローチ)】
活用表を目で追い、スペルをノートに何十回も書き写すだけの学習に終始している人です。スペルテストの点数は取れても、発音記号を確認しないためリスニングで「thought」を認識できず、スピーキングの場面では舌のポジショニングが追いつきません。視覚情報だけに依存した学習を速やかに脱却し、音声とセットで体得する訓練へと舵を切るべきです。