羽田家の政治的ルーツは、信州・上田の地に深く根ざしています。羽田孜の家系図を辿ると、父・武嗣郎氏は戦前に朝日新聞記者を経て代議士となり、衆議院副議長を務めた名士でした。その薫陶を受けた孜氏が首相へ上り詰め、地盤は次世代の羽田孜の息子たちへと託されていきました。
長男の羽田雄一郎氏は、孜氏の秘書を経て1999年の参院補選で初当選。民主党政権期には国土交通大臣を務めるなど、羽田家の正統な後継者として信望を集めていました。しかし2020年12月、国会議員として活動中に新型コロナウイルス感染症により53歳の若さで急逝。現職国会議員の突然の訃報は、長野県民のみならず全国に大きな衝撃と深い悲しみをもたらしました。
その兄の志と羽田家の看板を引き継いだのが、次男の羽田次郎氏です。民間企業勤務や父・兄の秘書業務を経て、2021年4月に行われた参議院長野県選挙区の補欠選挙に出馬。兄を失った深い悲しみを抱えながらも激戦を制して初当選を果たしました。現在も立憲民主党に所属する参議院議員として、父・孜氏が情熱を注いだ地方創生や外交・安全保障、交通インフラ整備の政策課題に精力的に取り組んでいます。武嗣郎、孜、雄一郎、そして次郎氏へと受け継がれた血脈は、激動の平成政治の記憶を令和の国政へと橋渡ししています。