海を渡ったメジャーリーグ(MLB)において、長年「背番号18」は特別な意味を持たない一般的な番号の一つに過ぎませんでした。MLBでは「34(ノーラン・ライアンら)」や「42(ジャッキー・ロビンソン=全永久欠番)」、「21(ロベルト・クレメンテ)」などが強い敬意を集める傾向にあり、エースナンバーという概念自体が球団や個人の歴史に委ねられていたためです。
しかし、黒田博樹氏(ドジャース、ヤンキース)、松坂大輔氏(レッドソックス、メッツ)、前田健太氏(ドジャース、ツインズなど)といった日本人トップ投手がMLB移籍後も18番を熱望し、現地で目覚ましい結果を残したことで、現地のフロントやファンにも「日本のトップエースが背負う特別なコード」として認識されるようになりました。
その潮流の頂点となったのが、ロサンゼルス・ドジャースにおける山本由伸投手の契約と背番号選択です。名門ドジャースが大型契約を結んだ際、日本人エースのアイデンティティである18番をそのまま用意したことは、日米の野球文化が融合した象徴的な出来事となりました。現在では米国メディアでも「Japanese Ace Number 18」として自然に解説されるケースが増えています。