あまみを目安にするのではなく、内的なバイタルサインを指標とすることが安全で深い自律神経調整をもたらす。理想的な温冷交代浴のプロトコルは、身体への負担を最小限に抑えつつ、交感神経と副交感神経のダイナミックな切り替えを促す設計になっている。
第一に、サウナ室に入る時間は「分数」ではなく「脈拍」で管理する。平常時脈拍の約2倍に達したタイミングが退出の合図だ。第二に、水風呂へ入る前には必ずぬるま湯で汗を流し、急激な血圧上昇を防ぐ。水風呂の滞在時間は1分前後、気道から冷たい空気がスーッと抜ける感覚を目安にする。そして第三に、最も重要なのが外気浴だ。身体の水分を完全に拭き取り、背もたれのある椅子に深く身を委ねる。足先が冷えないよう配慮しながら10分程度リラックスすることで、副交感神経が優位となり、質の高いリカバリーが完成する。