ネット上の検索窓やSNSで今なお語り草となっている名言「僕の恋人はこの国さ」。この一言が飛び出したのは、2018年4月13日に公開された劇場版第22作『名探偵コナン ゼロの執行人』です。
舞台は東京サミットの会場となる巨大施設「エッジ・オブ・オーシャン」の爆破事件から始まり、大規模なIoTテロ、そして宇宙から落下する探査機の地球激突という未曾有の危機へと雪崩れ込みます。東京壊滅のカウントダウンが進む中、暴走するカプセルの落下軌道を逸らすため、江戸川コナンと安室透(降谷零)は白のRX-7に乗り込み、建設中のタワーへと決死のダイブを試みます。
まさに上映開始から約98分〜100分前後の極限状態。轟音を立ててエンジンが唸り、タイヤが激しく白煙を上げる助手席で、コナンが突如として投げかけた疑問が発端でした。
【劇中における二人の会話全文】
コナン:「ねえ、安室さんって……彼女、いるの?」
安室透:「ふっ……」(ハンドルを力強く握り直し、ギアを叩き込む)
安室透:「……僕の、恋人は……」
安室透:「この国さ!」
直後、車体は窓ガラスを突き破って宙を舞い、モノレールの軌道上を時速180キロを超える異次元のドライビングで駆け抜けます。死線の中で見せたこの屈託のない笑顔とあまりにも重い回答は、劇場内の空気を一瞬で変え、観客を言葉を失うほどの陶酔へと引き込みました。