ネット上の掲示板やSNSでは、一部テナントの退店に対して「なぜあのお店がなくなったのか」と驚きや惜しむ声が上がることがあります。しかし、取材を進めるとマークイズ静岡における閉店の理由は、商業施設全体の鮮度を維持するための計画的な戦略であることが浮き彫りになってきます。
大型ショッピングセンターでは通常、5年または10年単位の定期建物賃貸借契約が結ばれており、契約満了のタイミングで売上動向や顧客ニーズを見極めた大規模なMD(マーチャンダイジング)改編が行われます。マークイズ静岡でも、ECシフトが進んだ特定のアパレル店舗から、ファミリー層の需要が高い大型日用品店や体験型ホビーショップへの転換が進められました。単なる衰退による撤退ではなく、「現在の静岡市民の購買行動に即したフロア最適化」こそが、一連の入れ替えの決定的な背景です。