小林麻央さんが本格的な抗がん剤治療(タキサン系やアントラサイクリン系などの多剤併用療法)に入った際、病状はすでに骨や肺への転移を伴うステージ4に達していました。
ブログ「KOKORO.」では、抗がん剤治療に伴う過酷な副作用の現実が克明に綴られていました。激しい倦怠感、激痛、食欲不振、手足の痺れ、そして外見の変化を伴う脱毛。かつてキャスターとして華やかに活躍していた麻央さんが、ウィッグをつけた笑顔の写真とともに副作用の苦しみを公表した姿は、多くの同病患者に勇気を与えました。
ネット上などで検索される「小林麻央 抗がん剤 やめた理由」については、本人の意思による治療放棄ではなく、病勢進行に伴う身体機能の低下と骨髄抑制(白血球や血小板の減少)により、抗がん剤の継続自体が生命リスクとなったためです。
がん細胞が広範囲に転移すると、抗がん剤による攻撃力よりも、患者自身の体力が抗がん剤の毒性に耐えられなくなる局面が訪れます。医師団との綿密な協議の結果、がんを縮小させる積極的抗がん剤治療から、痛みを抑えて家族との穏やかな時間を最優先する緩和ケア主体の医療(在宅医療)へと移行が決断されたのが実情です。