『女王の教室』から誕生した最大のスターといえば、主人公・神田和美を演じた志田未来さんと、クラスメイトの田中桃を演じた伊藤沙莉さんです。
当時12歳だった志田未来さんは、阿久津真矢からの理不尽な重圧に耐えながらも笑顔を絶やさない少女を熱演し、第46回ザテレビジョンドラマアカデミー賞新人賞を受賞しました。翌年には『14才の母』で連続ドラマ初主演を果たし、若手演技派としての地位を確立。2018年には古くからの友人である一般男性との結婚を発表し、30代を迎えた現在も第一線で途切れることなく話題作に出演し続けています。
一方、当時11歳で独特のハスキーボイスとリアルな表情作りを見せていたのが伊藤沙莉さんです。彼女が演じた田中桃は、主犯格の女子生徒に同調していじめに加担する生々しい役どころでした。その後、地道なオーディションとバイプレイヤーとしての経験を積み重ね、2024年度前期のNHK連続テレビ小説『虎に翼』で堂々のヒロイン・佐田寅子役を務め上げるまでに成長しました。かつて教室の隅で悪態をついていた少女が、日本中を元気づける国民的女優へと飛躍した軌跡は、日本のドラマ史に残るサクセスストーリーです。