読者の間でしばしば浮上する「打ち切り終了したのではないか」という噂ですが、結論から申し上げれば完全な誤解です。どぜう丸氏が手掛ける原作小説『現実主義勇者の王国再建記』(オーバーラップ文庫)は、第20巻をもって本編の物語を完璧に描き切って堂々完結を迎えました。
では、なぜネット上で打ち切りの噂が囁かれるようになったのでしょうか。調査を進めると、主に3つの背景が浮かび上がってきます。
第1の要因は、Web連載版から書籍版への執筆シフトに伴う更新停止期間です。もともと小説投稿サイトで連載されていた本作ですが、書籍化作業の本格化やプロットの大幅な加筆修正に伴い、Web版の更新ペースが一時鈍化しました。これをリアルタイムで追っていた読者の一部が「エタった(連載中断)」あるいは「打ち切られた」と早合点した経緯があります。
第2の要因として、物語構造上の「第一部完」に伴う休止感が挙げられます。アミドニア紛争やエルフリーデン王国の内乱を平定し、国家の基礎を固め終えた節目でストーリーが一区切りついたため、連載終了と勘違いした読者が検索窓に「打ち切り」と打ち込んだ履歴がサジェストに残ったと考えられます。
第3の理由は、アニメ第2期放送終了後に続報のブランクが生まれた点です。近年のメディアミックス作品では、アニメ終了後に次期発表が途絶えると「原作やプロジェクト自体が打ち切られたのでは」と推測されがちです。しかし実際には、作者のどぜう丸氏は当初構想していたグランドフィナーレまで筆を止めることなく、全20巻という大長編を見事に完走させました。