ドラッグストアで市販されている一般的な日焼け止めと、プロ仕様のサーフィン用製品とでは、想定されている使用環境の次元が根本から異なります。一般的なレジャー用製品は、水しぶきを浴びたり軽く泳いだりする程度の耐水性を基準に設計されているのに対し、サーフィン用は時速数十キロで打ち付ける波の水圧や、パドリング時に顔を擦る激しい摩擦を想定して開発されています。
過酷な海でもサーフィン日焼け止め落ちない理由は、そのベース成分の組成にあります。一般的なジェルや乳液タイプが水分を多く含むのに対し、専用品はミツロウやカルナウバロウ、高粘度オイルなどの撥水性バームを主成分に採用しています。皮膚表面に強固な疎水性フィルムを形成するため、海水が肌に触れても油分が水を弾き返し、長時間のライディングでも剥がれ落ちません。
ウォータープルーフ日焼け止め最強の称号を誇るモデルの多くが固形バームやスティック形状を採用しているのは、この極めて硬度の高い保護膜を皮膚の上に均一かつ分厚く定着させるためです。日差しの強いブレイクに2時間以上浮いていても効果が持続するタフさこそが、過酷なサーフシーンで支持される最大の根拠となっています。