創価学会という世界的な宗教組織における指導者継承のあり方は、世間の関心を集め続けている。結論から言えば、現在の学会は明確な「師弟不二」の哲学と集団指導体制を敷いており、かつての一族世襲的な権力継承を志向しているわけではない。だが、学会員にとってみれば、名誉会長の精神的遺産を誰がどう受け継いでいくのかというテーマは極めて切実だ。
池田大作氏の存命中から、指導部内部では「血脈の継承」と「組織統治の近代化」のバランスが議論されてきた。名誉会長の意志を受け継ぐ幹部層と、血縁者である孫世代との間には、支配関係ではなく補完的な信頼関係が存在する。世間が騒ぎ立てるような醜い後継者争いではなく、むしろカリスマ無き後の組織をいかに透明化し、現代の社会規範に適応させていくかという構造改革の文脈の中で、彼らの存在感が静かに際立ち始めている。