深作欣二監督の『魔界転生』で見せた柳生但馬守宗矩の怪演は、まさに鬼気迫るものがあった。魔界から蘇り、狂気と執念に満ちた剣を振るう姿は観る者を寒心させる。真田広之との語り継がれる壮絶な決闘シーンは、CGのない時代だからこそ生まれた奇跡の映像だ。
さらにリドリー・スコット監督の『ブラック・レイン』では、ヤクザの組長菅井役として圧倒的な威厳を放つ。主演のマイクル・ダグラスやハリウッドのスタッフ陣は、彼が醸し出す重厚な佇まいと研ぎ澄まされた立ち振る舞いに息をのんだ。セリフの量を超えた「存在の迫力」で世界を魅了した瞬間である。