「えなりかずき=だってしょうがないじゃないか」という図式は、日本中で当然の常識として受け入れられてきた。だが、本人の口からドラマ本編でその言葉が語られた実績は一度もない。この集団的記憶のすり替えこそ、昭和・平成のエンタメ界が生んだ最大級の都市伝説だ。
当時の台本を精査しても、彼が演じた小島眞のセリフは常に論理的で筋が通っていた。子役でありながら長文の長台詞を完璧にこなす圧巻の演技力こそが評価の根幹であり、投げやりな口調で居直るキャラクターでは決してなかった。では、一体誰がこのパブリックイメージを作り上げたのか。真相を探ると、90年代後半から2000年代にかけて過熱したテレビバラエティの狂騒に行き着く。