『ONE PIECE』の物語において、白ひげ初登場時からその巨躯に見合う威厳と父親としての温かさを吹き込み続けたのが、初代声優の有本欽隆(ありもと きんりゅう)さんです。
有本さんは低音の効いた渋く艶のある美声を持ち、吹き替えやアニメーションの第一線で長年活躍した日本を代表する名優の一人でした。『PSYCHO-PASS サイコパス』の征陸智己役や『機動戦士ガンダムSEED』のパトリック・ザラ役など、重厚な信念を持つ父親役や指導者役において右に出る者はいませんでした。
白ひげというキャラクターにおいても、単なる屈強な海賊にとどまらず、船員たちを「息子」と呼び命懸けで守る父親像を見事に体現。有本さんの深みのある声があったからこそ、白ひげは世界中のファンから「オヤジ」と慕われる不朽のキャラクターへと昇華しました。