多くの受験生や保護者が陥りやすいのが、国や公的機関が実施する給付型奨学金と、学校独自の特待生制度の混同だ。この二者を分かつ決定的な違いは、「選考の評価軸」と「財務上の目的」にある。
日本学生支援機構(JASSO)などの公的給付型奨学金は、主に家計の経済状況に基づき支援を決める「ニードベース(必要性重視)」だ。これに対し、特待生制度は世帯年収を問わず本人の実績や能力を評価する「メリトベース(業績重視)」で判定される。年収基準の制限によって公的支援の対象外となる中間所得層にとって、特待生制度は最大の防衛策として機能している。