最新のトレンドを語る上で外せないのが、1970年代の伝説的公式球「テルスター」に代表される、黒の五角形12枚と白の六角形20枚で構成された32面体デザインの再評価だ。最新テクノロジーを駆使した複雑な曲線の公式球がピッチを転がる現代にあって、イラストの世界ではあえて「誰もが一目でサッカーと認識できるレトロな造形」への回帰が起きている。
大手ニュースメディアや海外のスポーツ専門誌でも、ストーリーテリングの一環としてフラットな手書き風の32面体グラフィックを起用するケースが増えた。ノスタルジックな味わいがZ世代のクリエイターには新鮮に映り、新旧のカルチャーが交差する象徴的なモチーフとして再解釈されている。