新海誠監督の金字塔的アニメーション映画『君の名は。』や『天気の子』での映画音楽の成功は、野田洋次郎の名を世界的レベルへと押し上げた。東宝が配給したこれらの作品で、彼は作品の世界観と完璧に同期する楽曲を次々と産み落とした。
切なくも美しい愛を描いた劇中歌の数々は、彼自身の恋愛体験や人間の感情に対する深い洞察が根底にあるからこそ生まれたものだ。劇中で流れる「スパークル」や「愛にできることはまだあるかい」などの歌詞には、一人の女性を想う一途で激しい情熱が宿っている。彼にとっての恋や愛は、単なる私生活の出来事にとどまらず、映画音楽という芸術へと昇華される不可欠な原動力なのだ。