公演のジャンルによっても、最適な座席の位置は微妙に異なってくる。マイク1本で勝負する漫才では、演者のセンターラインに立ち位置が固定されるため、中央ブロックの座席が最も見やすい。中川家やタカアンドトシといったベテラン勢の巧みな間合いや微妙な顔のニュアンスを楽しむなら、前方から中央寄りの席が威力を発揮する。
これに対して、舞台装置を広く使いダイナミックに動くコントや、大所帯で展開される吉本新喜劇では、少し引いた位置からの視界が活きてくる。舞台の左右で同時に起きるドタバタ劇や小道具を使ったボケを逃さず追うには、H列以降の中央〜後方席から全体を視野に収めるのがスマートな鑑賞スタイルだ。