この作品をどう捉えるかによって、評価は真っ二つに分かれる。ただのショッキングなスプラッター映画と吐き捨てる者がいる一方で、政治的メタファーとして読み解く研究者も存在する。紛争の痛みが癒えないセルビアにおいて、国民が国家や権力者によっていかに魂を搾取され、尊厳を奪われてきたか。それを寓意的に表現したのがあの一連の狂気だという解釈だ。
だが、どのような高尚な意図を説明されたとしても、画面上で繰り広げられる惨劇を受け入れられない観客が大多数であることは言うまでもない。表現の自由と社会的倫理の狭間で、本作は今も映画史における最も物議を醸す試みとして鎮座している。