物語の根底にある最大の謎、それは「心優しくマイペースな高校生である常磐ソウゴが、いかにして50年後に世界を恐怖で支配するオーマジオウになったのか」という点です。
東映公式のバックボーン設定や作中の描写を総合すると、仮面ライダージオウの正体は、単なる偶然から変身ベルトを手に入れた一般人ではありません。ソウゴは幼少期から「時間を操る資質」と「現実を書き換える無意識の力」を秘めており、タイムジャッカーの首魁であるスウォルツによって、未来の王候補として目をつけられていました。
2068年の未来においてオーマジオウが誕生した本来の歴史(通称:オーマの日)では、ソウゴは仲間を得られず、孤独と絶望の中で自らの力を暴走させ、絶対的な力で世界を統治する道を選びました。彼が魔王へと至った最大の要因は、悪意ではなく「世界を正しく導くための唯一の手段として、他者を寄せ付けない圧倒的な孤高の力に依存してしまったこと」にあります。
しかし、テレビ本編の現代軸では、未来から彼を抹殺するためにやってきた明光院ゲイツ(仮面ライダーゲイツ)やツクヨミとの出会いが、ソウゴの運命を劇的に塗り替えていくことになります。