ロックバンド「BREAKERZ」のフロントマンであり、バラエティ番組で見せない日はないDAIGOさん。彼のキャリアは順風満帆なスタートではありませんでした。下積み時代は「JZEIL」というビジュアル系バンドで活動し、その後「DAIGO☆STARDUST」として氷室京介さんのプロデュースでメジャーデビューを飾ります。
当時の彼は「竹下登の孫」であることを徹底して隠していました。ロッカーとして自分の力だけで頂点に立ちたいという純粋なプライドがあったからです。しかし、セールスは思うように伸びず、契約解除や活動休止という過酷な現実を味わうことになります。
転機となったのは2007年、30歳を目前にした時期でした。「もう後がない」と覚悟を決めた彼は、バラエティ番組で祖父が竹下登元総理であることを公表。すると、育ちの良さが滲み出る上品な言葉遣いと、親しみやすいロックポーズ「うぃっしゅ!」や「DAI語」というギャップが爆発的な支持を獲得します。祖父の威光を単なる自慢話にするのではなく、自分自身を相対化するユーモアとして提示したことが、視聴者のみならず業界関係者の心を掴みました。
YouTubeなどで公開された思い出のツーショットや祖父とのエピソードを語る姿からは、一国の宰相として多忙を極めた祖父への深い愛情と敬意が伝わってきます。2026年にはNHK大河ドラマで戦国武将・斎藤義龍役を務めるなど、バラエティタレントの枠を完全に超えた表現者としての地位を確立しています。