Q1:独身女性や女性同士のカップルでも、日本国内の病院で精子提供を受けられますか?
A1:公的な学会ガイドライン上、従来の大学病院等のAIDは法的婚姻夫婦を対象としていますが、現在では海外公認精子バンクと正式提携し、倫理委員会の承認を得た上で独身女性(選択的シングルマザー希望者)や女性同性カップルに人工授精・体外受精を実施する国内ARTクリニックが存在します。事前に受け入れ基準やカウンセリング体制を確認することが必須です。
Q2:個人間提供のドナーと「認知しない・養育費を請求しない」という契約書を作れば安心ですか?
A2:安心できません。法律上、子どもの認知請求権や扶養を受ける権利を事前に親同士の私的契約で放棄させることは無効とみなされます。将来的にドナー側から認知請求がなされたり、逆に子どもの権利として認知調停を起こすことになったりした場合、契約書で防ぐことは法的に不可能です。
Q3:費用をどうしても抑えたい場合、安全性を保ちながら進める方法はありますか?
A3:生殖医療において「極端な低価格」と「安全性」は両立しません。海外精子バンクを利用する場合でも、まずはシリンジ法ではなく医療機関での人工授精(IUI)からスタートすることで、体外受精に比べて費用総額を抑えられるケースがあります。目先の数万円を節約するために一生涯続く感染症や法的リスクを背負うことは、将来的な損失が遥かに大きくなります。
Q4:精子バンクを利用する際、ドナーのどのような情報を確認できますか?
A4:世界基準の正規精子バンクでは、人種・身長・血液型・学歴・職業だけでなく、幼少期の顔写真、手書きのレター、音声インタビュー、性格診断、3世代にわたる詳細な家族病歴、全ゲノム検査に基づく保因遺伝子情報などが開示されます。また、子どもが成人した際に出自開示を許可している「オープン(ID開示型)ドナー」を選択することも可能です。