東京都知事が持つ最大の特徴は、地方自治体の枠を遥かに超えた東京都の年間予算と規模にあります。東京都の一般会計予算は約8兆円から9兆円規模、特別会計や公営企業会計を合算した全会計規模では約16兆円超に達します。これは中規模国家の国家予算に匹敵し、知事ひとりに与えられた予算執行権や人事権、条例提案権などの東京都知事の権限と役割は、まさに「大統領並み」とも評される所以です。
その一方で、世間の関心を集め続けているのが東京都知事の年収と給与です。本来、東京都の条例(特別職の給料等に関する条例)が定める知事の本則給料は月額145万6,000円、期末手当を含めると年額約2,896万円であり、全国トップクラスの待遇でした。
しかし、小池百合子知事は2016年の初当選時に掲げた公約に従い、知事給与を50%削減する特例条例を成立させました。この都知事給料半減の真相は、身を切る改革をアピールする象徴的な政治手法であると同時に、歴代知事のスキャンダルで失墜した都民の信頼を急速に回復させるための高度な戦略でした。結果として、現在の知事年収は約1,448万円となり、全国47都道府県知事の中で最も低い水準となっています。