ネット上の掲示板や知恵袋などでは、本作に関して「単にアリスのキャラクターを悪役っぽくしただけのパロディではないか」「悲劇のヒロインが弄ばれて終わるバッドエンドの曲ではないか」という誤解が散見されます。
しかし、Royal Scandalのシリーズ全体(『チェリーハント』『REVOLVER』『ビタースウィート』など)を包括して分析すると、その構造はまったく異なることがわかります。
本作の主人公は、決して受動的に傷つけられるだけの「無力な被害者」ではありません。彼女は裏切りを経験したことで、自らの弱さと決別し、相手の裏をかいて支配権を奪い取る「能動的な支配者」へと覚醒します。「騙されていた哀れな少女」から「全てを掌握する絶対的な女王」への逆転劇こそが、この楽曲の真のプロットです。この主客転倒のダイナミズムを捉え損ねると、楽曲の持つカタルシスを半分しか味わうことができません。