多くの飼い主が見落としている最大の落とし穴が、豆腐の製法によるミネラル濃度の劇的な違いだ。木綿豆腐は製造工程で重石を使って水分を絞るため、凝固剤由来のマグネシウムやカルシウムが凝縮されている。これに対し、絹ごし豆腐は豆乳をそのまま固めるため水分が多く、ミネラル濃度は比較的低い。
ミネラルの過剰摂取は、膀胱や尿道に結晶を形成する引き金となる。特に注意すべきは、尿がアルカリ性に傾いた際に生じやすいストラバイト結石だけでなく、酸性・アルカリ性の双方で形成リスクがあるカルシウム結石(シュウ酸カルシウム結石)だ。過去に結石を患った経験のある犬や、ミニチュア・シュナウザー、シーズーなどの好発犬種に木綿豆腐を常食させる行為は、病気の再発を招く危険な賭けと言わざるを得ない。