調理器具の進化と使い方の変革も目覚ましい。象徴的なのが、フライパンひとつで具材の炒めから麺の別茹でなしの調理まで完結させる「ワンパンパスタ」の一般化だ。麺がパスタソースの水分を直接吸い込むことで、乳化が自然に進み、濃厚な味わいに仕上がるという副次的メリットまで生み出している。
さらに、高出力とセンサー制御が向上した電子レンジ調理は、下ごしらえの枠を超えて「主菜を仕上げるメイン機器」へと昇格した。豚肉とキャベツを重ねて蒸すだけのミルフィーユ蒸しや、耐熱容器で作るキーマカレーなど、火の番をする必要がない解放感は、マルチタスクをこなす現代人の強い味方となっている。