店頭のショーケースに並ぶのは、看板のエッグタルトだけではない。ポルトガル菓子の深遠な世界を物語る隠れた逸品たちが、リピーターの心を掴んで離さない。
代表的な存在が「パステル・デ・フェイジャオン(白インゲン豆のタルト)」だ。インゲン豆とアーモンドペーストを贅沢に使い、しっとりとした重量感の中にどこか和菓子にも通じる滋味深い甘さを秘める。さらに、米粉を用いた独特のモチモチ感とレモンの爽快感が癖になるマフィン「ボロ・デ・アロース」や、季節ごとのフルーツやスパイスを織り交ぜた数量限定のタルトも見逃せない。どれも本国のレシピをリスペクトした骨太な仕上がりで、訪れるたびに異なるポルトガルの地方色を味わうことができる。