蜻蛉の滝が属する吉野熊野国立公園は、険しい山岳地形と豊かな降水量が育んだ日本屈指の原生景観を誇る。公園内には滝の全貌を立体的に体感できる周遊トレイルが整備されており、滝壺の至近距離まで迫るルートから、落差全体を眼下に俯瞰する穴場の岩峰展望台まで、歩行レベルに応じた多様なアプローチが可能だ。
近年盛り上がりを見せるトラベル&アウトドアの愛好家たちにとっても、このルートは手軽さと秘境感を高い次元で両立させたフィールドとして評価が高い。木製の吊り橋を渡り、苔むした遊歩道を踏みしめながら進むと、マイナスイオンに満ちた冷気が全身を包み込み、都市生活で強張った感覚を鮮やかに解きほぐしていく。