ストリートの歴史において、ジップアップのディテールは常にカルチャーの象徴だった。裏原宿カルチャーの黎明期からストリートの美学を牽引してきた藤原ヒロシの美学や、ラグジュアリーとストリートを決定的に結びつけたヴァージル・アブローの破壊的なアプローチは、今なおデザインの根底に息づいている。
特にSupremeをはじめとする主要レーベルが投下してきた歴代のアーカイブは、この構造が持つポテンシャルの高さを証明し続けてきた。スポーツウェアとしての出自を持ちながら、アートや音楽の文脈を吸収して進化を遂げたアイテムだからこそ、カルチャーに敏感な世代を惹きつけてやまない。