ツボ療法の効果が高いからこそ、誤った処置には警戒が必要だ。公益社団法人日本鍼灸師会などの専門家組織は、炎症のピーク時における強打や強引なマッサージに対して強い警鐘を鳴らしている。ズキズキと脈打つような熱感を伴う急性期に、強い力で指圧を加えたり無理に腕を回したりすると、腱板の微小断裂を悪化させ、症状の長期化を招く恐れがある。
ツボを押す際の鉄則は「痛みを我慢して押し込まない」こと。押圧は指の腹を使い、垂直にゆっくりと体重を乗せ、息を吐きながら5秒キープ、息を吸いながら5秒かけて緩める。このリズムを守ることが、副交感神経を優位にし、筋肉の反射性収縮を防ぐための不可欠な作法となる。