一聴すると、波に乗るサーファーの威勢の良い姿や、弾けるような夏の歓喜を描いた歌に見えるかもしれない。だが、言葉をひとつひとつ紐解いていくと、まったく異なる風景が立ち現れてくる。主人公が抱えているのは、二度と戻らない夏と、二度と逢えない「君」への疾走するような恋着だ。
「スキップ・ビート」のような遊び心あふれる韻踏みの裏側で、サビに向かって加速する感情の揺れ。青空の下でひとり立ち尽くす孤独感が、キャッチーなメロディの裏に巧みに織り込まれている。一瞬の熱狂と、その後に訪れる潮騒のような虚無感。この二重構造こそが、聴くたびに新しい発見をもたらす理由だ。