英語版で1999年の放送開始時から一貫してボブの声を担当し続けているのが、名優トム・ケニーだ。彼が編み出したあのトレードマークとも言える「アハハハハ!」という特異な笑い声には、知られざる誕生秘話が存在する。ケニー自身が明かしたところによると、あの声は自身の喉を指で軽く叩きながら音を震わせるという、物理的かつ即興的なテクニックから生まれたという。
マイクの前で全身を使い、汗だくになりながら演じるケニーのスタジオパフォーマンスは、今なお語り継がれる伝説だ。収録現場では即興の掛け合いが頻繁に行われ、シナリオ以上にキャラクターが生き生きと動き出す瞬間が幾度もあった。彼は「ボブを演じることは自分の身体の一部を表現することだ」と語り、喉のケアを欠かさず第一線で声を当て続けている。