グルメプラットフォームやSNS上に寄せられた膨大なネパールレストラン 口コミを精査すると、評価が大きく分かれる「分岐点」が存在することが判明しました。
高評価レビューを投じるユーザーの多くは、ダルバートの「味の掛け算」に感動を示しています。最初は豆スープとバスマティライスだけで素材の素朴な甘みを味わい、徐々に野菜のおかず(タルカリ)、マスタードオイルが香る青菜炒め(サグ)、酸味の効いた大根の漬物(ムラ・コ・アチャール)を混ぜ合わせていく食べ方です。「混ぜるごとに味が変化し、最後まで飽きずに食べ切れる」「スパイス効果で食後に体が温まる」といった声が目立ちます。
一方で、低評価や戸惑いの声として見られるのは「ナンを食べたかったのにメニューに載っていなかった」「骨付き山羊肉(カシ・コ・マス)の小骨が多くて食べづらかった」「発酵乾燥野菜(グンドゥルック)の独特の酸味と香りが口に合わなかった」というミスマッチです。
こうしたギャップは、店舗側の情報発信不足だけでなく、利用客側の事前の知識差によって生じています。真の民族料理店は、日本人の好みに迎合せず現地の伝統製法を守っているからこそ、刺さる人には生涯の名店となり、前提を知らない人には敷居が高く感じられるのです。