2019年秋に放送された日曜劇場『グランメゾン東京』で、木村拓哉が演じる孤高の天才シェフ・尾花夏樹の元恋人であり、物語の鍵を握る世界的グルメ雑誌の編集長「リンダ・真知子・リシャール」として登場したのが冨永愛でした。地上波連続ドラマへの本格出演が初となったパリコレモデルの抜擢は、放送開始直後から視聴者の度肝を抜きました。
世界最高峰のモード界で東洋人モデルの先駆者として君臨してきた冨永愛が放つ圧倒的なオーラは、フランス・パリの一流レストランシーンを舞台とする作品に本物の国際感覚と説得力を注入しました。木村拓哉演じる尾花との舌戦や視線の交錯は、従来の恋愛ドラマにありがちな甘さとは一線を画す「大人の誇りをかけた鍔迫り合い」として絶大な支持を獲得します。
その後、スペシャルドラマや劇場版『グランメゾン・パリ』へと続くシリーズ展開においても、リンダの存在感は作品の品格を支える絶対的なピースとして君臨し続けています。2人が画面に並び立つだけで漂うヨーロッパ映画のような陰影と緊張感は、日本のエンターテインメントシーンにおける共演史のなかでも特筆すべき金字塔となっています。