耐久性の観点から見ると、両者の強度特性には圧倒的な開きがあります。圧縮に対する強さを示す圧縮強度で比較した場合、一般的な土間コンクリートが21〜30N/mm²以上の性能を発揮するのに対し、モルタル単体では同等以上の厚みを持たせても脆さが残ります。
モルタルが割れやすい最大の理由は、セメントと水の比率が高いために起こる乾燥収縮です。水が蒸発する過程で体積が縮み、逃げ場を失った応力が表面に「ヘアークラック」と呼ばれる細かな亀裂を生じさせます。そのため、モルタルは基本的に厚塗りには向かず、厚さ数ミリから数センチ程度の薄塗りで力を発揮する設計になっています。
コンクリートは体積の大部分を収縮しにくい砂利が占めているため、乾燥時の変形がモルタルに比べて大幅に抑えられます。さらに内部に鉄筋を組み込んだ鉄筋コンクリート(RC)にすることで、コンクリートの弱点である「引っ張り力」を鉄筋が補い、高層ビルや橋梁を支えるほどの驚異的な強度を獲得します。