現在、彼女たちの音楽は国境を越えてかつてないスケールで再評価されている。火付け役となったのはSpotifyをはじめとするグローバルなストリーミングプラットフォームだ。世界的なシティポップ・ブームの流れを受け、海外のリスナーやZ世代が80年代アイドル歌謡の精緻なサウンドプロダクションに熱狂している。「SWEET MEMORIES」や松田聖子の名曲群から中森明菜の「OH NO, OH YES!」へと辿り着くリスナーが急増し、毎月のストリーミング再生回数は右肩上がりを記録し続けている。
さらに、Netflixをはじめとする映像配信サービスによるアーカイブドキュメンタリーの配信が、その熱量を決定づけた。当時のマスターテープからリマスターされた高解像度の映像と音源が、アジア圏のみならず欧米のクリエイターたちをも刺激している。生演奏のフルバンドを従え、ピッチ補正のない生の歌声で数万人を圧倒する当時のライブパフォーマンスは、現代の音楽産業において失われつつある「本物の熱量」として強烈なインパクトを与えているのだ。