関係者への徹底取材によって浮き彫りになったのは、水面下で進行している規格外のビッグプロジェクト群だ。現在、未公表となっている超大作アニメーション映画のメインテーマにおいて、彼が長尺のソロパートを担うことが決定しているという。制作現場のエンジニアは「監督から『言葉のないモノローグとしてチェロを鳴らしてほしい』という無茶振りに近いオーダーがあったが、林田氏はファーストテイクでその場にいた全員を唸らせた」と耳打ちする。
さらに、国内外のトップクリエイターが結集する大型オリジナル企画にも参加。従来のクラシックや劇伴のセオリーを解体し、モジュラーシンセや民族打楽器とチェロを同期させる前衛的なセッションが連夜行われている。表舞台のクレジットに名前が出る前の段階から、業界内では「今年の劇伴のトレンドを決定づけるマスターピースになる」と早くも熱い視線が注がれている。