三重県鳥羽市出身の鳥羽一郎は、高校卒業後に遠洋マグロ漁船に乗り込み、荒海と対峙する日々を送っていた。海の世界を知り尽くした男が、なぜ歌手の道を志したのか。その背景には、実弟であり同じく歌手として活躍する山川豊の存在があった。
先にデビューを果たし歌謡界で頭角を現していた山川の姿が、兄の心に火をつけた。日本クラウンから鳴り物入りでデビューを飾った鳥羽は、板子一枚下は地獄という漁師の厳しさを知るからこそ、退路を断つ背水の陣でマイクを握った。兄弟でありながらライバル、そして互いを尊重し合う二人の絆は、ファンを魅了し続けている。