緑豊かな環境に位置する山口県山口市鋳銭司。ここに拠点を置く校舎では、緻密に練り上げられた「山口県消防学校初任科教育計画」に基づき、年間を通して妥協のない教育カリキュラムが実行されている。
座学での法医学や建築構造の講義はもちろんのこと、主眼が置かれるのは実戦さながらの厳しい現場訓練だ。20キロを超える資機材を背負っての耐寒ランニング、真夏の炎天下で行われる火災想定訓練、暗闇の閉鎖空間からの要救助者救出訓練など、過酷なシチュエーションが連日用意される。
汗と泥にまみれ、息が絶え絶えになりながらも、学生たちは声を張り上げて互いを鼓舞し合う。極限状態の中で培われるのは、技術だけではない。いかなる危機に遭遇しても冷静さを失わず、命を救うという使命感だ。